モジュール化した、将来にも対応するアーキテクチャを採用するVxWorks7は、OSカーネルとアプリケーションや他のパッケージが分離されています。これにより、OSコアを変更することなく、パッケージの追加やアップグレードを行えます。手直し、テストや認証更新を最小限に抑え、バグの修正や、新機能による製品のアップデートが可能です。


VxWorks 7では、VxWorksのマイクロカーネル(わずか20 KB)と標準カーネルを組み合わせて、同じVxWorks 7プラットフォーム上に構築することで、さまざまなタイプのデバイスに対応できる共通のRTOS基盤を作り、開発やメンテナンスのコストを削減できます。


コネクティビティはIoTの重要な要件です。VxWorksは業界をリードする規格やプロトコル(USB、CAN、Bluetooth、FireWire、コンティニュアなど)をサポートするとともに、即使用可能で高パフォーマンスなネットワーキング機能を提供します。


IoTの接続性の広がりにより、デバイスはこれまで以上にセキュリティリスクにさらされます。VxWorks 7の包括的でカスタマイズ可能なセキュリティ機能は、開発中のデバイスを守り、起動時、運用時、データ送信時のセキュリティを確保するほか、アイドル状態や電源を切っているときもデバイスを保護します。


VxWorks 7に搭載されたSafety Partitioning Moduleは、IEC 62304、IEC 61508、IEC 50128、DO-178C、ARINC 653の認証取得に必要な空間、時間、リソースの分離を可能にします。パーティショニング機能により、安全認証済みアプリケーションとそれ以外のアプリケーションを同一デバイス上で動作させたり、デバイスの認証更新を必要とせずに、認証対象外のアプリケーションを更新できるため、コストを削減できます。


高度なグラフィックスを必要とするお客様には、グラフィックス対応プラットフォームを用意しています。VxWorks 7には、効率に優れた新しいOpenVGベーススタック、ハードウェア支援型グラフィックドライバ、Tilconグラフィックデザイナツールが搭載されています。


Virtualization Profile for VxWorksが提供するリアルタイムの組込み仮想化機能により、複数のハードウェアプラットフォームを1つのマルチコアプラットフォーム上に統合できます。


業界別プロファイル


業界別プロファイルは、必要度の高い各種機能でVxWorks 7 Core Platformを強化し、IoT が創出する新たな市場機会に対応するために必要な業界やテクノロジの要件をお客様が満たすことができるように支援します。プロファイルにより、VxWorks 7 Core Platformがメディカル、インダストリアル、ネットワーキング、コンシューマエレクトロニクス分野の組込みデバイスメーカーのニーズに特化した、強力なRTOSソリューションに変わります。業界別プロファイルには、安全、セキュリティ、コネクティビティ、管理性、ネットワーキング、ユーザインタフェース、グラフィックスに関する機能や強化点が搭載されています。



VxWorks:世界No.1のRTOS


15億以上のデバイスに導入されているVxWorks®は、世界で最も広く使用されているリアルタイムOS(RTOS)で、世界中の主要な革新的企業に信頼されています。KUKA社、NASAジェット推進研究所(JPL)、バックマン社での実績をご紹介します。


  • KUKA

    KUKA社はVxWorksを使用して、革新的な制御システムKR C4をスケジュールどおりに実現し、開発時のリスクを低減しました。

  • NASA JPL

    VxWorksは、ロケットの発射から「恐怖の7分間」といわれる着陸、火星上で遂行する複雑でミッションクリティカルなタスクまで、火星探査機キュリオシティの運用を制御しています。

  • Bachmann

    バックマン社がVxWorksを利用して、最先端のコントローラシステムプロジェクトで記録的な効率を達成できた理由をご紹介します。

モジュール形式でアップグレードが可能な、将来にも対応するアーキテクチャ


規格や市場の要件の変化に合わせて、システム全体を再テスト、認証更新することなく、新機能を導入し性能の強化を図れます。



VxWorks 7では、コアのOSカーネルがミドルウェア、プロトコル、アプリケーション、他のパッケージと分離されています。その結果、以下が可能です。


  • コアOSが長期間にわたって安定
    組込みシステム開発に堅牢で信頼性の高い長期的な基盤を提供
  • コアに影響を与えずに、必要に応じてパッケージを更新
    少ないテストで、アップグレードやバグ修正を加速
    既存のシステムに新機能を追加して、競争力を維持
  • 複数バージョンのパッケージを並存
    パッチや新バージョンを試して、必要に応じてロールバックすることが可能

かつてないパートナーエコシステム


インテグレーション済み、検証済みの幅広いサードパーティ製ハードウェア/ソフトウェアを利用して、製品の差別化、市場投入までの時間の加速、開発リスクの軽減を実現できます。

  • GE Intelligent Platforms

    「モジュール性と柔軟性が強化されたVxWorks 7により、お客様は選択肢を広げ、インテグレーションの負担を減らせます。お客様はコアOSやハードウェアの動作に関する既存のサポート機能の設計やインテグレーションをやり直すことなく、新しい機能を採用できるようになります」

    GEインテリジェント・プラットフォームス社軍事/航空宇宙ソフトウェア部門担当プロダクト・マネージャー、アンディ・ウエスト氏

  • Curtiss-Wright

    「ウインドリバーの新しいVxWorks動作環境のリリースを喜んでいます。より小さくなったフットプリントや、安全・セキュリティ用プロファイルを柔軟に追加できるアプローチは、耐環境性を求める航空宇宙・防衛分野のお客様に歓迎されるはずです。次世代のオープンアーキテクチャモジュールやシステム製品には、この新しいリアルタイム動作環境を採用する計画です」

    カーチス・ライト社防衛ソリューション事業部シニアバイスプレジデント兼ジェネラル・マネージャー、リン・バンフォード氏

  • AdaCore

    「ウインドリバーと協力して、お客様のアプリケーションの開発や実装に、新たなレベルの柔軟性を提供できることをうれしく思います。信頼性の高い、安全でセキュアなソフトウェアを構築するうえで、モジュール性と拡張性が強化されたVxWorks 7プラットフォームは、当社の開発ツールと相性が抜群です。併用することで、作業に合わせて必要な機能だけを無駄なく提供する、カスタマイズ性の高いアプリケーションやシステムを提供できます」

    AdaCore社GNAT Pro for VxWorks担当プロダクト・マネージャー、エド・ファリス氏

  • CoreAVI

    「最新版Wind River VxWorksのモジュール性、性能、拡張性に非常に感心しています。当社のOpenGLグラフィックスやH.264/MPEG2ビデオドライバとVxWorks 7を組み合わせることで、お客様は動作機能の強化が可能になり、次世代の組込みディスプレイシステムをサポートして、IoTの世界で競争力を得ることができます」

    CoreAVI社CEO、リー・メラッティ氏

  • Kontron

    「VxWorks 7のモジュール化をうれしく思っています。システム全体の手直しや再テストなしに、バグの修正や新機能の追加を効率よく行えることで、組込み製品のライフサイクルを通して競争力を維持できるようになります。VxWorks 7のスモールフットプリントは、小型化、軽量化、省電力化が重要な要件である当社の製品に最適だと確信しています。Open VGベースのグラフィックスタック、Bluetooth、コンティニュア、標準ベースの新たなWind River Workbench 4開発環境が追加されたことは、大きな助けになります。既存および今後の組込み製品で、最新版VxWorksを利用するのが楽しみです。旧バージョンから簡単に移行できることを期待しています」

    コントロン社プロダクト・マネージャー、フーバート・ハフナー氏

  • KW-Software

    「当社にとって、拡張性、機能安全、セキュリティ機能の強化は、各業界の特殊なニーズに即応するうえで重要な要素です。今後VxWorks 7を使って、最先端の制御・オートメーションソリューションを実装するお客様を、効果的に支援できると期待しています。移行が容易なので、VxWorks 6.xや以前のバージョンへの投資をVxWorks 7で活用しながら、高度な制御アーキテクチャを新たに設計、インテグレーションすることが可能です」

    KWソフトウェア社社長、アンドレアス・オルゼルスキー氏

  • Wibu-Systems

    「Security Profile for VxWorks 7は、開発者に大きなメリットがあります。IPやノウハウを不正使用から保護し、ソフトウェアを改ざんやサイバー攻撃から守ります。組込みシステム、IoT、インダストリアルオートメーション、医療機器に最適なソリューションです。このほか、当社のCodeMeterテクノロジのインテグレーションにより、柔軟なライセンスモデルをシームレスに実装できるほか、ハードウェアベースのCmDongleやソフトウェアベースのCmActLicenseを使って、新たなビジネスモデルを実現できます」

    Wibu-Systems社CEO、オリバー・ウィンゼンリイド氏