注目ブログご紹介

Software Defined Technologyの波


投稿者:Mychal McCabe, 5/27/2016

テクノロジ業界で起きる変化とは、型にはまったものです。私たちは、将来になればテクノロジは当然進化するものだと考え、イノベーションのことで頭がいっぱいになった文化にも慣れてしまっています。だからこそ、今この瞬間を特別なものとしてではなく、ルーティンとして片付けることに魅了されるのです。モノのインターネットやネットワーク機能仮想化、Software Defined Networksを取り巻くハイプサイクルを何年も経験すると、それらが成熟した市場や確立されたバリューチェーンに与え始めている影響は「革命的」ではなく、むしろ「遅い」ように感じられます。

それでもやはり、私たちが自らの力を超えて進化してしまう危険にさらされているということは間違いありません。死亡事故を避けようと作動した、ある自動車のオートパイロットの様子を捕らえたビデオが撮影されてから2日と経たないうちに、同じメーカーが製造した自動車のソフトウェアで見つかった誤作動に関する記事が、フォーチュン誌から発表されました。そのフォーチュン誌の記事は、あるドライバーが運転中、つまり道路を走っている最中に、ドアが開かないように文字通り自分の手でドアを押さえていなければならなかったという内容でした。このようなことがあるものの、自動車メーカーやテクノロジ業界の大企業、さらには新興企業までもが、オンデマンドで利用できる自律走行車を使って輸送をサービスに転換するという、注目すべき体験を提供することで注目を集めています。

自律走行の飛躍的進歩は、往々にしてAppleの新製品の発表を待ちわびているテクノロジファンが熱狂的にフォローするソーシャルメディアの見出しを、連日のように賑わしています。しかし、あらゆるタイプの自律走行車と、私たちが利用する古びた既存インフラとの関係については、ほとんど理解されていません。

仮にインフラが何かの話題に出たならば、それは、私たちがゆくゆくは取り扱わなければならない大切な課題として、政策や道徳のような物事とともに取り扱われます。自律走行車の専用レーンがある世界。小難しいことを除けば、その大体の輪郭は簡単に描くことができます。どのようなネットワークが利用可能で、どのようなパフォーマンスが必要とされるのか。実施は積極的に行われるのか、消極的なのか。またそれはどのように管理されるのか。最終的なシステムのあらゆる要素はどのように認証され、維持され、そして更新されるのか。安全性と確実性が確保されなければなりません。

自律走行は単独で進化するわけではありません。今後目に触れる機会がいっそう多くなるテクノロジとインフラとの関係によって、これから2020年までの数年間に世界がどのように存続し、機能するかの方向が決まります。主にそれに興味を持つのは、私たちを取り巻く世界が将来に向かって加速するのと同時に、私たちの次世代インフラの信頼性を少なくとも現在のインフラと同程度にする必要に迫られる企業でしょう。

ネットワーキングやストレージのドメインに存在する、極めて特殊な専用のハードウェアは、その機能の一部を一般的なハードウェアで動作するアプリケーションへ移そうとするSoftware Defined Approachesへと、徐々に移行しています。これと同様の移行は、産業市場、特にオイルやガス部門でも進行しています。これらの部門でも、歴史的に極めて特殊かつ冗長な管理が行われてきたコントロール機能が、Software Defined Industrial Systemsへと移行し始めているのです。

機能がハードウェアからアプリケーションへと移行するにつれて、ロジックがコントローラやアクチュエータからフォグやクラウドに移行するにつれて、そしてインターネットにつながるデバイスの数が飛躍的に伸びてネットワーク自体がますますバーチャルになるにつれて、同等かそれより優れたパフォーマンス、信頼性、安全性、およびセキュリティを提供することの重要性が増します。そのようなときこそ、OTやネットワーキング、デバイスドメインに関する高い専門知識が必要とされ、その専門知識に精通しているウインドリバーは、このSoftware Defined Technologyの波の一端を担っていくことがとても楽しみです