Wind River Blog Network 翻訳版
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Nov 13, 2017

クラフトビールと産業用制御:意外な共通点


投稿者:Charlie Ashton

「OPA」をグーグルで検索すると、上位に表示される結果は、オレゴン州フッドリバーの「オートミール・ペールエール(Oatmeal Pale Ale)」に関するものばかりです。見たところ、「OPAはホップの香り高さとほどよい苦みのバランスがとれた爽快なビール…美しい黄金色で、しっかりとした泡立ち」らしいです。今度、美しいコロンビア渓谷を訪れるときは、絶対に飲みたい銘柄です。

しかし、ページをもっと下にスクロールしてみると、「OPA」はOpen Process Automation Forumの略称でもあるのがわかります。会合では何を飲んでいるのか気になるところです。

OPA ForumがThe Open Group内のワーキンググループとして創設されてから、1年近くになります。OPAは、ベンダとテクノロジに中立的な業界コンソーシアムです。新設されたOPA Forumの目標は、標準ベースのセキュアで相互運用可能なプロセス制御用アーキテクチャの開発です。食品・飲料、鋼業・金属、石油・ガス、石油化学、製薬、パルプ製紙、公益事業など、多数の業界で利用できます。

OPA Forum設立の旗振り役は、エクソンモービルでした。同社は2010年に、既存の物理的な制御システムをソフトウェアベースのソリューションで置き換える、リファレンスアーキテクチャというビジョンに根差した、集中的な研究開発プログラムをスタートしました。その思想は、アビオニクスにおけるオープンシステムの採用と、FACE(Future Airborne Capability Environment)コンソーシアムから大きく影響を受けました。また、通信業界のNFV(Network Functions Virtualization)やSDN(Software-Defined Networking)の導入も意識するようになっていました。NFVやSDNは、自動化、アジリティ、リソース使用の最適化によって、ライフサイクルコストを最小化するための戦略です。
2014年中に同社は機能特性を策定し、業界の主要企業を巻き込んだ取り組みに着手しました。2015年にはロッキード・マーティンと契約を結び、詳細要件の定義とプロトタイプの実装を行いました。そして昨年2016年、オープンスタンダードの策定を目標とするOPA Forumの設立を、The Open Groupに働きかけました。同社のアーキテクチャビジョンが広く採用されるように促し、互換性のある相互運用可能な製品が、多数のベンダから供給されることを目指しています。

OPA Forumの初会合に出席した57人は、30の組織からの参加者でした。大半はそのままOPA Forumに加入しています。現在のメンバーの一覧は、こちらにあります。ウインドリバーは、親会社でシルバーパートナーであるインテルチームの一員として貢献しています。

OPA Forumが掲げるビジョンの重要性は、単体の物理的な制御システムから、ソフトウェアベースの実装への移行です。通常、エッジ分析ソフトウェアと組み合わせて、リアルタイムの意思決定を推進します。製造やプロセス制御のような重要インフラの場合、このようなソフトウェアの最も基本的な要件は、高い信頼性をもって、セキュアかつ安全に動作しなければならないことです。多数のセンサーからインダストリアルデータを継続的に収集し、リアルタイムにレスポンスを実行しながら、オペレーションと制御機能の両方を統合する必要があります。

重要インフラ向けソフトウェアプラットフォームWind River Titanium Controlは、このようなニーズに対応します。産業用制御分野の企業は、必要なパフォーマンス、信頼性、セキュリティを確保しながら、OPA Forumビジョンのコンセプトを活用できます。

オープンな業界標準をベースにしたTitanium Controlプラットフォームは、99.9999%の稼働率と最適な資産活用を実現する一方で、高コスト効率の標準ITクラスサーバ上で仮想化アプリケーションを実行可能です。超低レイテンシのシステムレベルの性能と、2014年の初期リリース以来、通信業界での導入実績を誇るテクノロジの採用に加え、クラストップレベルのセキュリティと脅威軽減機能が装備されています。

産業用制御分野の企業はTitanium Controlにより、運用コストを削減しながら、同時に売上を向上することが可能です。ソフトウェアベースのアーキテクチャに移行する過程で、全体的なROIが最大限に向上します。

売上の増加については、Titanium Controlにより、制御プロセスを最適化する新しい機能やサービスの導入を加速する一方で、生産能力を増強するため、制御システムを効率的に拡張することが可能となります。製造企業は、最新のソフトウェアプラットフォームを採用することで、ミレニアル世代のプログラマーや革新的なサードパーティのソフトウェアベンダの専門性を最大限に活用できます。

運用コスト削減を推進するため、Titanium Controlでは、物理制御デバイスを置き換えるコストやリスクを解消するほか、新規導入や生産能力の拡張に伴う設備投資コストを軽減します。特に重要となるのが、ビジネス運用や制御機能に対して、継続的にアップデートされるエンドツーエンドのセキュリティを確保していることです。

このブログ記事では、Titanium Controlの重要な機能のいくつかに触れただけです。すべての機能が、仮想化された産業用制御アプリケーションの実装と運用を効率化するために設計されています。Titanium ControlがOPA Forumのビジョンをどのようにサポートしているかについては、サイトで詳細をチェックしてください。お問合せいただければ、直接ご説明する機会を設けます。

それから、クラフトビールの愛好家の方は、オートミール・ペールエールの感想を知りたければ、数か月後にぜひ声をかけてください。近くオレゴンを訪れます。おそらく、1~2杯じっくり吟味する時間はあると思います。